2008-08-19

読破

平野啓一郎の「決壊」、
全800ページ近い単行本を読破しました。

予想通り、並外れてすごかったです。
絶対に読まないほうがいいです。

久々に本物でした。
相当ヤバイ。

Webでのレビューが気になったので、
アマゾンのレビューを見てみました。


レビュー抜粋
・想像はしていたけれど想像以上の暗黒世界を見てしまった。筆者の筆はそれこそ悪魔のように冴え渡り、読み始めてしまった者を
捕まえて離さないだろう。

・作者の技術にひれ伏した自分が恥ずかしくさえあった。こんな読書体験は生まれて初めてだ。

・そこに書いてあるのは誰?てそれってわたしじゃないの?かとさえ思って、声を上げそうになった。それは死に対する恐怖、死にたくないという気持ちが強ければ強いほど、現世に執着してしまう。子供が生まれてからここ20年ばかり、いつもそういう気持ちを突きつけられてきた。

・沢野崇、の(そして同時に著者の?)強烈な絶望感やニヒリズムは一体何なのだろうか、と読みながら何度も考えました。上巻の前半で展開される崇の独言に私は想わず興奮し”俺がこの俺の生の失敗を十分に知っていて、しかもそれに自ら決着をつけた証として”(上巻88ページ)のような言葉に惹かれている自分自身に想わず危険を感じたりしました。この絶望感を引きずったまま最後の衝撃的な絶望で終わってしまい、私は読後しばらく本当に気分が重かった。

・難解であるが故、理解してみようと努力した。
しかし理解できなくていいと思う。親しい人には絶対勧めない本であり、でも読んだ人と語ってみたい本だ。

今回は3部作の最終章だったらしいのですが、
インターネットのソーシャル化を捉えている予感がするので、
ほかの作品にも目を通したいですね。

『最後の変身』
引きこもりの一人の人間とネットとの関係(1Way)

『顔のない裸体たち』
男女二人の人間とネットとの関係(2Way)

『決壊』
不特定多数の人間とネットとの関係(Nway)